スウェーデンの人々がなぜ健康的な輝きを保っているか、不思議に思ったことはありませんか?それは、北欧の食事が目に優しいからだけでなく、心にも良いから。スウェーデンの森や牧草地で摘むことのできる、とても健康的なスーパーベリーにも同じことが言えます。以前にも増して多くのスウェーデン人がベジタリアンやビーガンになっており、スウェーデン企業は伝統的な食の代替となる、健康的でサステナブル、かつ美味しく栄養価が高いミートフリー(肉不使用)、グルテンフリー(穀物不使用)、ラクトスフリー(乳製品不使用)の食品の開発を急いでいます。
世界におけるベジタリアン人口は4億人に近づいていますが、現在30歳以下のスウェーデン人の五人に一人はベジタリアンです。同時に、ベジタリアンでない人々の間でも、肉の消費量を減らそうという動きが高まっています。ビーガン・ミートは、肉の香りや食感を楽しみながらも、肉の消費を減らせる代替食品です。スウェーデンは世界トップのビーガン・ミートの生産業者を輩出しており、その中には100%植物由来で、穀物・乳製品・ナッツを含まない、肉の代替製品として評判の高いOumph!(ウンプフ!)も含まれます。
グルテンフリー(穀物不使用)製品のメリットを享受するのに、セリアック病(グルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる病気)になる必要はありません。豆やキヌア、ビーツ、レンズ豆からできているグルテンフリーのパスタは、精製した小麦からできた同等の製品と比べて、より多くのプロテインや繊維を含んでいます。
市場調査会社Nielsenがまとめたデータによると、2017年には植物由来の食品の販売量が8.1%増加。オーツミルクなどのビーガンミルクの代替食品が、増加の大きな部分を占めているそうです*。スウェーデン企業Oatley(オートリー)は、成長著しいビーガンミルクの市場で、リーダー的な立場を急速に確立しました。彼らのオーツミルクは100%遺伝子組換えでないスウェーデン産オート麦で、炭水化物とたんぱく質、そして不飽和脂肪酸の健康的な混合でできています。
健康を促進する機能的な食品は、現代の最も大きな健康食品のトレンドかもしれません。スウェーデンのプロバイオティック・ジュースは、その良い例でしょう。プロバイオティックスは、調子の悪い胃をなだめ、抗生物質や化学療法の効果に持ちこたえる身体能力を高める、良いバクテリアです。
ブルーベリーは美味しいだけでなく、驚くほど体に良いものです。北欧のブルーベリーもしくはビルベリーは、北米のものとは異なる種類で、四倍ものアントシアニン(ガンや糖尿病を防ぎ加齢の兆候を緩やかにする物質)を含みます。スウェーデンの野生で育つ他のスーパーベリーには、コケモモやクラウドベリー、そして野いちごなどがあります。自然のまま、もしくはトーストに塗る甘くて美味しいジャムとして、お楽しみ下さい。
クネッケブロードもしくはスウェーデンのクリスプ・ブレッドは、一般的にライ麦から作られ、多くの食物繊維を含み、脂肪分をほとんど含みません。昔はクリスプブレッドは貧しい人の食事と考えられていましたが、今日ではスウェーデンの家庭の85%の食器棚に見られます。食べごたえがありながらも比較的低カロリーなので、ダイエットをしている時の空腹しのぎにとても効果的かつ美味しい食品です。
酢漬けのニシンの瓶詰めほど、典型的なスウェーデンの食品はないでしょう。スウェーデン人は、二世紀以上にわたってニシンを漬けてきており、ニシンを漬けるのが上手です。ニシンは、ビタミンDに加えて、健康的な心臓を促進し、血圧を抑え、血液凝固を減らし、免疫システムを強化するオメガ3多価不飽和脂肪酸の素晴らしい源泉です。